Gesanmedo ――Tibetan Highlands Elementary School Construction Fund NPO

チベット体験記――参加者レポートその8

 

 写真展と東チベット(カム・アムド)

大岩昭之

  11月に写真展「チベット建築巡礼1996〜2000」(ドイフォトギャラリー 11/22〜11/28)を開催した。これは私にとって四回目の写真展であり、タイトルにもあるように昨年までの五年間の記録である。

これまでのチベットへの取材の対象としては、1982年以来、ラダック、ザンスカール、ムスタン、ドルポ、チベット(自治区)、グゲ、ブータン、青海省の一部などであった。今回の写真展で初めて昨年(2000年)行った、カム・アムドを加えた。この時は麗江(雲南省)から西寧(青海省)までの旅である。今までは、東チベットは何かチベットのはずれとしかの印象しか持っていなかった。それに東チベットの旅行記を読んでも何か頭に入らない。これは地名の読みにもよる、チベット(自治区)の方はだいたいチベット名で統一されているが、東チベットは中国名、チベット名が混じっている。例えば東チベットの入口、康定は中国名ではカンデン、チベット名ではダルツェンドである。又、カンゼは漢字で書くと甘孜となりカンズーとなってしまう。尚、チベット名の表記でカンゼは dkar mdzes であり、これをこのまま読むとカルツェである。これらのように旅行記など書かれた時代にもよるが、表記が違うことが多い。今回、東チベットを訪れて、地図をよく見たり調べたりもしたが、何か土地感ができたような気がする。とにかく、東チベットに行って今までのチベットのイメージが少し変わった。それは、一言で言えば、チベットも豊かであると言う印象である。それは家(民家)の造りを見てもわかる。中央チベットの家に比べれば大きい家が多い。日本の民家よりもはるかに太い木材の柱を使っているのも見られた。そして家の造りも峠を越えて隣りの地域に入るとその造りも違ってくる。これも又新たな発見であった。東チベットを知らずしてチベットを語ることなかれ、こう言ってもよさそうである。

 今年の夏(2001年)も烏里さんたちと共に再び東チベットを訪れた。未解放地区ザムタン(壤塘)の近くでは、写真でも見たこともない寺院を訪れた。曾克寺(写真)、タワー状の建物(マニ搭と言っていた)がある。文献での確認をしていないので(文献があまりない)、この寺の来歴などはわからない。しかし、東チベットにはまだ知られていないモノもありそうである。なお付け加えておくと、未解放地区ザムタンでは宿舎に泊まっただけで、翌朝、公安が来て退去させられた。

 


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――――BBC世界の屋根探険会 烏里 烏沙 制作・2003年3月8日――――