Gesanmedo ――Tibetan Highlands Elementary School Construction Fund NPO

チベット体験記――参加者レポートその1

「小学校、ここならよさそう」

石原静子

 わあーっ、すてき、きれい、ひろびろ。ここは烏沙君が建てたい小学校の予定地として、理塘県が用意してくれた草地です。百メートル四方くらいかな。まわりの山は緑、すぐそばを流れる川はゆるやかで、空気が澄んでいて身も心ものびのび。それもそのはず、ここはカ海抜4300メートル、えーっ、富士山より500メートルも高いのです。そんな高原にいきなり行って泊まったけど、大丈夫だった(夜は7月末でもかなり寒いけど)し、ここに住んでいる子どもたちももちろん元気一杯で、外国人が珍しいらしく大勢寄ってきて、「みにいった」はずのこちらが、すっかり「見物」されてしまいました。

 県のお役人たちも大歓迎・大協力で、ここまで登るすごい山道を、車5台出してくれて、1台は副知事さんが自分で運転する友好ぶり。その夜は草原に遊牧民用の大きなテントを張って、村の人や子どもたちも一緒の夕食。チベット民謡のすばらしいノドをきかせてくれたり、そのうち日本人チベット人ごちやまぜの踊りの輪ができて、テントいっぱい「チベット盆踊り」となりました。

 この前、昼間にレンガ造りの普通の家に入ってみたら、チベット民族衣装のお母さんがいて、5歳と3歳のかわいい娘をさして「学校に行かせたい」と言ってたし、長女(13歳)は、「行きたかったけど行けなかった」とはにかみながら話していました。ここは数十家族が住む村なのに、遠くて高い山の中で、これまで一度も学校が存在しなかったのです。村はずれの丘にお寺と、少年僧にお経を教えるテント教室があるきりで!。

 牛とか、羊、ヤク(テレビで見るでしょう、真っ黒でたくましくて群れて歩く)などを草原で育てるのがここの人たちの仕事で、天然の花畑は本当に天国のよう名美しさです。だけど子どもたちはやっぱり、学校で字を覚え中国語や英語、社会科・理科などを勉強して、望む子は広い世界に出るようにした方がいい。そしてこの平和と友好を一緒に地球いっぱい広げていけたら、と思いました。ついでですが私は「小学校予定地を見る第一回ツアー」参加者の1人で、72歳です。


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――――BBC世界の屋根探険会 烏里 烏沙 制作・2003年3月8日――――