Gesanmedo ――Tibetan Highlands Elementary School Construction Fund NPO

 

チ ベ ッ ト 概 況

 雪をいただく群山、青い水をたたえた大小湖泊が大きな揺藍、母の乳のようになって、チベット民族を育ててきた。

 チベット高原、ここには多くの大山脈が走り、西南には世界的に有名なヒマラヤ山脈、西北にはクンルン山脈、カラコラム山脈、中部にはガンディセ山脈、ダングラ山脈、ニェンチェンダングラ山脈、束には横断山脈がある。チベットには、海抜8000メートル以上の高峰が6、海抜7000メートル以上の峰が50あり、海抜6000以上の峰は数え切れない。万年雪をいただく高峰と氷河が奇観を展開する。空から見たチベット大地はまさしく山の大海原。山の王者は何といっても世界の登山家のあこがれの世界の最高峰一チョモランマ峰(英語名エベレスト)である。

 山々の雪がとけた水が多くの川をつくっている。ヤルツァンポ川はチベット民族の母なる川で、最もはやくチベット人を育てた。金沙江、瀾滄江、怒江は身体の丈夫なカンバ群体を育てた。西部と北部には多くの内流川や季節』11があり、それらがさまざまな湖沼を生み出し、広大な高原の湖の周辺には草原がひろがっている。チベット民族は、山を、川を、理想的な生存環境とし、ふるさとのシンボルとしている。

 そのうち、チベット自治区の面積は120余万平方キロの高原には高寒冷帯から亜熱帯まで6つの垂直気候帯がある。土地は広大だが、人口はわずか約260万人、中国で人口密度が最も小さい。人びとは草原、谷間、山間、平原などに散らばって生活し、さまざま異なる陽光と風雪を受けて、それぞれ特色のある生活様式、人文、風格をもっている。かれらの言語、気質、髪型、服飾、スタイルなどを見てもそれがわかる。

 これらは何よりもまず太陽の恩恵である。チベットの年間日照時間は平均3000時間をこえ、強い紫外線が人びとの皮膚を古銅色に焼き、頑丈な身体につくりあげる。高原の強い風が砂や雪を巻きあげながらチベット大地に吹きつけ、高原人特有の角ばった顔立ちをつくり、長い年月かけて造った塑像のように、堅忍、沈着で、個性にあふれている。チベット民族は森で猟をし、草原で放牧し、山間で農耕し、大地で移動し、大自然と溶けこみ、またたたかう民族の文明発展史をつづってきた。チベットのどの農村、牧村に行っても、美しい牧歌、山歌から、人と自然の融和を感じとり、労働の喜びを知ることができる。

自然環境、生活様式、宗教・文化は高原人の善良、純朴、親しみやすい格を培い、平凡で静かな生活に詩のような情意をあふれさせている。世代々、労働の喜びにつかり、どの祭りも歌と踊りが欠かせない。このように、高原の歳月に意義をもたせ、最も高い所に住む人類の生命力あふれる姿をかもし出しているのである。


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―――チベットカム山岳研究会 株式会社ミナモト制作・2009年1月5日―――