Gesanmedo ――Tibetan Highlands Elementary School Construction Fund NPO

 

チベットと文化交流を広げながら、次の活動に向かって  
理事長 鳥里 烏沙

 

 「ゲーサンメド」を立ち上げてから短期間に、チベットカム地方でも最も環境が厳しい、標高四三〇〇メートルの高地に位置する曲登郷に、立派な小学校を建設することができました。さらに去年から日本郵政公社による「国際ボランティア貯金の寄付金」と会員からの浄財を基に学校の内装工事も行い一段と学習環境が整いました。いま、ゲーサンメド小学校の子どもたちは真面目に、楽しく勉強しています。これはひとえに皆様のお力添えによるものと厚くお礼を申し上げます。

 ひとつの小学校が完成して一定の成果は得たわけですが、今後の基金会としての企画では、小学校を必要としている次の地域へと、活動の輪を広げていこうと考えています。

 次のプロジェクトを行うためには、基金会としてはいろいろな準備をしなければなりません。会の理事をはじめ、事務を担当なさっている方々は全部ボランティアで頑張っていますが、組織はまだ若く、財政の面も、人手の面も困難に直面しています。苦難の中での活動ではありますが私も皆様と共に頑張る所存であります。

 学校建設という次のプロジェクトを実行するには、まず現地から求められているその場所を探さなければなりません。今年はそれにふさわしい場所を探しながら、チベット現地体験をはじめ、文化交流活動を広げたいと考えております。そして、現在の「ゲーサンメド小学校」でも問題は山積しています。ここでは学費が無料とはいえ、苦しい中で遣り繰りしてきた親は子供の生活費さえ支払えず、勉強を断念せざるを得ない子どもも多いので、継続勉強させるためには基金会のプロジェクトの一つとして、「奨学金新設」の問題、あるいは、子どもたちの里親になていただける方を募集するという「里親制度」の問題などが考えられます。これらも今後の活動テーマとして取り組むべき課題でしょう。

 以上のことをふまえながら具体的に、今後へ向けて次の企画を実行して行きたいと考えております。

一. チベット高原の生活・文化・風土などを広く知ってもらうために、講演会や写真展開催。

 先月四谷で「チベットへの視線」を開催し、大勢の方々にご高覧いただきました。さまざまな交流も生まれ一定の効果も上がったと思います。今年度も東京だけではなく、地方にも一度写真展を企画しようと考えています。さらに日本のことも知ってもらうために、中国の少数民族地域にも日本を紹介する写真展を開きたいと考えます。

二. ゲーサンメド小学校の視察をはじめ、チベット族や、中国西部少数民族の文化、風習及び生活現状を知るため、初等教育についての現地調査と体験する旅の企画。

 チベットの現状などもっと知っていただくために、今年の夏に東チベットを体験する旅を企画しており、みなさまのご参加をお待ちしております。

三. 日本の小学校から大学と共同に曲登郷小学校との交流計画。

 一昨年の曲登郷小学校開校式に、日本からの学生や、和光小学校の教員たちが参加し、現地との交流などを行われました。できれば今年も日本の大学や、小学校と共同に曲登郷小学校と交流する活動を企画していく予定です。

四. 経済的にゲーサンメド小学校の困っている子どもたちのため、「奨学金」の新設又は「里親制度」の新設。

 子どもたち月に一人あたり必要な奨学金(生活費)は二〇〇〇円です、一年に二万から二万五千円が必要です。そういう資金は基金会の今後のプロジェクトとして、奨学金制度を設けるか、或いは、里親を募集するか、いずれにしても、子どもたちの里親になってくれる方がいらっしゃいましたら、ぜひご協力お願いいたします。

五. ホームページの充実と、会報による活動報告と成果の広報活動について。 

 ホームページは時々更新して、会報も定期的に発行していますが、今後も広報活動には力を注いでいきたいと考えています。原稿集めと新聞の編集ができる方がいらっしゃいましたら、ぜひご協力お願いいたします。

 


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――――チベットカム山岳研究同行会 烏里 烏沙 制作・2007年12月15日――――