Gesanmedo ――Tibetan Highlands Elementary School Construction Fund NPO

 

二〇〇五年の建設活動――

曲登郷ゲーサンメド小学校の第三期工事へ
SITE 齊藤 祐子

 

第三期工事の目的と内容

 曲登郷ゲーサンメド小学校の第三期工事が始まります。第一期、二期の校舎建設工事に引き続き、学校の運営が円滑に進められるように、技術支援、経済的支援、そして、交流を継続していきます。昨年現地に長期滞在して工事の指導にあたった鈴木晋作さんが、今年も工事を進めるために八月始め、理塘、曲登郷に出発します。

 二〇〇五年七月現在、四学級、計一一〇余名の学生が自宅もしくは親戚の家から学校に通っています。けれど、宿舎、食堂の内装、備品等が整っていないため、現在は遠方の子供たちが寄宿生活を送りながら学ぶ環境は整っていません。

 第三期工事では、宿舎、食堂の内装、ベッドや布団の備品、炊事設備などを整え、遠方の子供たちがゲーサンメド小学校で学ぶことができる環境をつくります。また、グランドを整備し、門扉の設置と、周辺環境の整備をします。合わせて維持管理や修繕の指導。そして、今後の計画のための調査を進めます。

 

工事のスケジュール

今年二月に、現地と連絡を取り、未完成の工事項目、不足している備品を確認して、今年度の工事内容を検討し予算を組みました。合わせて、日本郵政公社による国際ボランティア貯金の寄付金の配分を申請し、六月、配分の決定。七月七日、町田市郵便局にて烏里理事長への授与式が行われました。

 

七月の理事会で、基金会の募金状況と合わせて今年度の工事内容を再検討し、一部工事の見直し縮小、次年度繰り越し等、工事内容を縮小し、今年度行う第三期工事の内容を改めて承認しました。

 

八月初旬、現地で工事の段取り、資材調達と職人の手配を始め、工事着工は、チベット民族の大切な祭、競馬祭明けを予定しています。ゲーサンメド小学校のザシ校長と協力して工事をすすめます。

 

八月二十日から、新学期が始まり、生徒が集まり始めます。

 

九月初旬、理事長の烏里氏、理事の齊藤が建設現場に行き、細部の調整、工事の指導、確認、そして、次年度の調査を行う予定です。また、理事の写真家北田英治氏も同行し、小学校の様子を記録します。

中旬には工事を完了して、寄宿生活が始められるようにする計画です。

 

十月、烏里氏が現地に行き、今年度の工事の確認を行います。

 

今後の課題

 今年度の調査項目として上げているのが、トイレの改良です。人々が集まって生活する習慣の少ない、チベットの遊牧民にとって、トイレの衛生問題は新たな課題です。乾燥し、気温が低くなる高地では通常の浄化槽も機能しません。調査と準備を進め、学校だけではなく、役所やお寺など、他の施設にも応用できる浄化システムをつくることを課題にしています。

 また運営面で、寄宿生の食費等の経済支援も大きな課題になっています。教育は政府の補助で行われていますが、寄宿生活のための現金支出は、遊牧民にとって大きな負担になります。政府との交渉も含め、現地での就学支援システムをつくることが一番望ましいことです。

 五月には、会員がお世話になり、東チベットでの私たちの活動を支える、王建栄氏と擁珍さんが来日して、日本での交流を楽しむことができました。これからは東チベットの教育支援の活動基盤を中国にも広げていくことが、活動を持続する力になると考えています。

 


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――――チベットカム山岳研究同行会 烏里 烏沙 制作・2007年12月15日――――