Gesanmedo ――Tibetan Highlands Elementary School Construction Fund NPO

 

ゲーサンメド新聞 原稿新年号

『ゲーサンメド小学校 この秋に開花しました!』
鈴木晋作

 

 ここに建設が安全に遂行され、小学校が無事に完了したことをお知らせいたします。

●建設経過と工事完了の報告

8月初旬、石積み工事続行。今年の悪天候のために、きのこ採りにも、そして年中行事の理塘の競馬祭にも、石積み職人は村を離れることは無かった。

8月15日、漢民族の専門の大工による内装工事が始まる

8月20日、石積み工事完了。石積み職人とお別れ。

9月初旬、大工による内装工事が淡々と進む。

学校は新入生の登録が始まり大人も子供も増えて、校舎は笑い声・泣き声でにぎやかになる。近くに住む遊牧民・僧侶達もよく参観する。これから授業が行なわれる新しい教室には、目を輝かした新入生が集められた。子供の中には、大勢の人が集まっているのを初見して、驚き泣いてしまう子や学校にくる為に着飾っている子も多くいる。4歳の子から14、5歳の子まで身長も服装も表情もみんなばらばらで楽しい。これから彼、彼女らは学校・社会での基本生活そしてチベット語の基礎を学ぶ。新しい教室に新しい学生、ようやくこの学校が本格的に動き始めた

9月下旬、おおよその工事が終わり、新教室で授業が行なわれるようになる。カンゼチベット族自治州18の県から視察が来た。

10月10日、大工職人による内装工事が完了。教育局側には、これをもって建設工事完了とした。

その他の雑工事は先生と政府の人が住みながら、使いながら、引き続き行なう。そして学生は毎週土日に木・石くずを拾い集め、グランドと中庭、周辺環境の整備を行なう。その後先生も新しい宿舎に住まいを移した。その後、県知事・教育局の視察が行なわれ、曲登小学校は教育局側に食堂の設備・維持管理・食費党に予算をつけることを要請。

11月3日、理事長烏里氏最終確認のため曲登郷を訪問。

その日は、天井に密閉と光の反射を良くするため土と石膏を塗っているところだった。先生とザシ校長達にやり方の指導を終え、別れもそこそこに曲登小学校を後にした。

 

●小学校の近況

学生は125人、先生は3名増え新しい衛生医を入れて7人の常勤がいる。新教室3つと既存教室1つを使って、4学年の授業が行なわれている。他の既存2教室は、電視室と図書室に使われている。今では小学校で、役場の太陽発電の電気を分けてもらいチベット音楽・踊りのVCDや植物・動物のDVDを観ることも、絵本や児童書を中心に日本からの寄贈とザシが集めたもの併せて4,50冊を読むことができる。最近、冬に備え街に下りたザシ校長に電話で聞いたところ、12月の始めに越冬のため子供たちを親元に帰したようである。

 

●これから

校舎を含め小学校の環境を一年、三年、五年、一〇年と見守っていかなければなりません。

来年の夏には、冬を越した校舎の状態、雨季の屋上の様子、予算のため使わざるを得なかった一部の合板など状態を確認しなければならない箇所もあります。日本・現地での活動を実行する上で、これからも現地で関係作りと人材の発掘と育成をしなければならないでしょう。ツェリン・ザシさんが書記兼校長として曲登郷にいる間は、基金会と曲登郷とゲーサンメド小学校とも信頼して協力体制が取れます。曲登郷は、理塘でも厳しいところであるので、その為に教育局を始め県政府側の対応はなおざりであり、曲登小学校のことが後手後手になってしまいます。その面でも彼には、基金会の会員になってもらいたいです。

ゲーサンメド小学校の子供たちは本当に目を輝かして一生懸命勉強し元気に遊んでいます。そのことは、建設に携わる人々の励みと希望でありました。その希望を大切に育める場所で在り続けてほしいです。理塘と曲登郷にこれからも関わって行きたいと考えています。

11月3日烏里さんが小学校の完成を見届け、ほっとした表情を見たとき、ぼくもようやくこのゲーサンメド小学校の完成を実感することになりました。良い場所に、良い人々と建てられたと思う。烏里さんご苦労様でした。

4月の到着から滞在中ずっと教育局には歓迎されず、小学校建設のことや生活面でも心細い身をザシ一家、民宿の阿批一家、烏里さんの友人擁珍さんに日常生活、人間関係、交通の面で助けてもらい、健康に建設活動ができました。それに頻繁に頂いた日本からの応援の声無しにはできませんでした。現地で身体を壊したときに、差し入れでもらった羊羹で食べつないだこともあります。お世話になった日本の人々は、たくさんたくさんいます。

(建築面では、SITEの齊藤祐子さん、日本への連絡と報告面では、同じくSITEの槙由紀子さんにも・・・これは齊藤先生の文章にサイトで果たしたことを書いてもらう??)

日本、東チベットの理塘でも多くの人が関わってできた小学校です。それを育んだ人々と東チベットの自然に感謝します。

これからも、この紙面上で小学校建設の際のエピソード、建設過程、現地の暮らしとその問題等をお話したいです。

 


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――――チベットカム山岳研究同行会 烏里 烏沙 制作・2007年12月15日――――