Gesanmedo ――Tibetan Highlands Elementary School Construction Fund NPO

 

基金会第一の目標:                                       

標高が4300メートルの高地に小学校を
――理事長 烏里 烏沙

 

 夏休みに2回の小学校建設予定地への視察の旅がやっと終わり、これからの仕事は小学校を建てる資金を集めることです。基金会は主にチベット高原で民族文化を守る人材の育成や、学校に入れない子どもたちに初等教育を受けさせることを目標としていますが、その第一歩は、まず標高が4300メートルの高地理塘県曲登郷に小学校を建設することです。

 7月にわたしも初めて小学校建設予定地曲登郷へ視察に行きました。いままで、チベット自治区をはじめ、チベット族の住んでいる地域をけっこうまわりましたが、今回曲登郷に行って、びっくりしたのは:第一に、そこは思ったよりはるかに素晴らしいところでした。澄み切った空が高く、更に高く、そしてあおいのです。草原にはいちめんの花畑が遠く更に遠くまで、目の見えないところまでつづいています。ヤクや、ヤギなどが草原でのんびりしていて、天真爛漫な子どもたちも無邪気で、かわいくて、視察するメンバーの人たちは、たちまちかれらが好きになってしまいました。チベット語には「シャンバラー」という言葉がありますが、それは桃源郷の意味です(英語の「Shangri-La」という単語ももしかしたら、ここからきているかもしれません)。ここはある意味で、「シャンバラー」ともいえると思います。

 次に、ここに住む住民たちの体格が普通のチベット族よりは大きいことでした。人間だけではありません、ここのヤクもほかの地域のヤクより大きいのです、県の教育局長のはなしでは、ここのチベット族の人たちはモンゴル族の後裔で、昔(元の時代に)モンゴル軍がここに攻めてきてから、現地のチベットの女性と結婚してそのまま残ってきたのだそうです。夏になると、ここの女性たちはほとんどオレンジ色の帽子をかぶっています。伝説によると、かつてモンゴル軍がここに攻めてきた時に皆オレンジ色の帽子をかぶっていたのだそうです。それはひとつの信号でもあるらしいです。歴史上、かれらはよくとなりの部落と争いを起し、時には中央政府軍と戦ったり、時にはチベット軍と戦ったり、一番ひどい時は雲南省の北部まで追い出されてしまい、ずっと不安定な生活を送ってきました、つい最近かれらはその周囲の部落とやっと和解して、ここに戻ってきました。ここの男たちの馬術もすごく有名で、理塘の競馬祭の時も、けっこう参加しています。

 小学校を建設することですが、いま曲登郷に7歳〜12歳までの子どもは298人もいるので、現地政府及び教育局の希望では、すくなくとも教室が6つが必要で、1つは40平米、合計240平米になります。寄宿制学生寝室は240平米、学生食堂120平米、あと教職員の宿舎9ユニット、一ユニットは40平米、合計で360平米です、トイレは40平米、学校の周囲を取り囲んだ塀は200メートル、正確にいうと、余り合理的ではないけど、あくまで現地の方々の考えで、こちらはもっと合理的に設計したほうがいいのではないかと思っています。

 たとえば、教職員の宿舎や、学生食堂はそんなに広くなくてもいいと思いますが、教職員の共同研究室や、学生集会室などがあったほうがいいと思います、そして、浴室や、客用寝室も必要と思います。われわれ会員の中には短期教師となる希望者もいると思うので、客用寝室は主にそういう人たちのために作られるものと思います。これだけの規模の小学校をつくるには、人民幣約50〜60万元が必要と思います。日本円に直しますと、750万円〜900万円くらいです。

 現地の政府や、住民たちは小学校を作る工事は来年から始めたらいいではないかと言っていますが、やはり、こちらではこれから資金を集めないと、無理なので、基金会の計画は小学校を建設する工事は再来年に始めることを目指しています、「不可能を可能にする」という言葉がありますが、基金会会員は皆で努力すれば、ちゃんとゆめをかなえられると信じています。ぜひ、皆様の力をかしていただきたいと思います。

 


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――――チベットカム山岳研究同行会 烏里 烏沙 制作・2007年12月15日――――