四川ジャイアントパンダ保護区

 

 「幻の花」ブルーポピーはメコノプシス科に属し、中国名は緑絨蒿である。

 日本ではブルーポピーの代名詞になっている四姑娘山は、山トレッキングや高山植物を楽しめる旅の人気が随分高まってきた。

 2006年7月12日、四姑娘山はパンダの故郷とともに世界自然遺産に登録され、その範囲はレ眞山脈と夾金山脈を挟んだ7つの自然保護区および9つの自然公園からなり、その面積はおよそ9245Iある。

 具体的に分けると、成都市が所轄する都江堰市・崇州市・レ眞市・大邑県、雅安市が所轄する芦山県・天全県・宝興県、アバチベット族羌族自治州が所轄する肭川県・小金県・理県、甘孜蔵族自治州が所轄する康定県といった12の県及び県級市にまたがる。

 保護区の中に、ジャイアントパンダに加えてレッサーパンダ、ユキヒョウおよびウンピョウのような絶滅危惧種の重要な保護地域がある。 保護区の森林には植物学的に非常に豊かな生態系が保持されており、5,000〜6,000種の植物相の故地とされている。また、第三紀の熱帯雨林に相似していることが注目されている。

 四姑娘山辺りで、高山植物を楽しめる場所を紹介しよう:

 海子溝 全長は約19kmで、けっこう長い。海子溝へ行くには、馬に乗って行くのが楽しいが。花を観察するには歩いて行ったほうがいい。このあたりの高度は3,100〜3,500mで、高度はそれほど高くないが5月下旬〜9月末旬までの間にリンドウ科、ウスユキソウ科、ダイオウ科、キク科、ジンチョウゲ科、キンバイソウ科、ヤマハハコ科、ケシ科、キランソウ科など、四姑娘山の高山植物ほぼ全部を見られる。

 双橋溝 全長約35kmあり、高度は3,100〜3,800mあるが、溝内シャトルバスバスが走っているので、それに載って行けば、楽である。溝内には、牛棚子草坪、盆景灘、人参果坪などの草原牧場で,特に5月から9月までの間にサクラソウ科をはじめ、ツツジ科、キク科、イチゴ科、アブラナ科、セリ科、バラ科、フウロソウ科、ムラサキ科、ユリ科、リンドウ科などの高山植物が見られる。

 長坪溝 全長約29km、高度は3,100〜3,600mである。溝内の見所は、枯樹灘、龍洞、鶏冠石などがあり、フラワーウォッチングをしながら楽しめるし、入り口から一番標高の高い四姑娘山が位置しているところまで約16km、山が大好きな方にお勧め。

 巴郎山 巴郎山峠を越えたところの急斜面に、青いケシをはじめ、数多くが種を見事に見られる。もし時間の余裕があれば、巴郎山峠の手前から山頂までしばらく登ってみたほうがお勧め、下で見られない種も発見できるかも知れない。

 畢棚溝 理県畢棚溝は四姑娘山に負けないくらい高山植物が豊富である。季節により、キク科、セリ科、タデ科、バラ科、フウロソウ科、ラン科、ユリ科、マツムシソウ科、ベンケイソウ科などの種を見られる、ここは観光地になっていないため、植生も自然のまま残されている。ハイキングコースとしては四姑娘山の双橋溝から畢棚溝へ抜けることもできる。

 夾金山 四姑娘山の麓の町日隆鎮から宝興県に向かう途中の夾金山あたりも、アツモリソウをはじめ、ユリ科、フウロソウ科、タデ科、バラ科、ベンケイソウ科などの種を楽しむことができる。

 宝興について書くと、ハンカチノキのことを思い出す。ハンカチノキは中国では「鉋桐」で、その花が咲く時ハットと似ているので、「鴿子樹」ともいう。

「鉋桐」は主に中国で、四川、雲南両省に分布しているが、1869年にフランス人宣教師ダヴィットが宝興で「鉋桐」を発見し、その後の1900年にE・H・ウィルソンがハンカチノキをイギリスに導入した。

本サイトに掲載の記事・写真・図表などの無断転載を禁止します。
このサイトについて
リンクについて   著作権について   免責事項について
ご意見・お問い合わせ
 

home

―――チベットカム山岳研究同好会・最終更新日:2009年2月26日―――